廣田(ひろた)神社のアクセス・ご利益・歴史・参拝コースなど|西宮の地名の由来となった神社

 

西宮市の神社といえば毎年年初めに福男選びが行われる「西宮神社」が有名ですが、実は西宮には”西宮の地名の由来となった”特別な神社があります。

それが仕事運勝運、開運、合格の神様として有名な「廣田神社」です。

廣田神社は阪神タイガースが毎年必勝祈願に参拝することでも知られており、阪神タイガースゆかりの神社でもあります。

 

この記事では、廣田神社の基本情報・アクセス・ご利益・ご祈祷・歴史・廣田参道・年間行事について紹介していきたいと思います。

 

廣田(ひろた)神社とは

 

ここからは廣田神社の基本情報・アクセス方法・ご利益・御祈祷について紹介します。

 

基本情報

 

名称:廣田神社

所在地:兵庫県西宮市大社町7番7号

創建年:201年(伝)

御祭神:天照大神荒魂(撞賢木厳之御魂天疎向津媛命)

社格:式内社、二十二社、旧官幣大社

例祭(大祭):3月16日

境内総面積:53,000㎡

受付時間:9:00〜17:00(都合により変動あり)

祈祷受付時間:9:30~15:00(都合により変動あり)

駐車場:あり(無料)

 

アクセス

 

廣田神社は、徒歩の場合下記時間でアクセスが可能です。

  • 阪急「甲陽園」駅から徒歩19分
  • 阪急「苦楽園口」駅から徒歩21分
  • 阪急「西宮北口」駅から徒歩24分
  • 阪急「門戸厄神」駅から徒歩25分

 

バスの場合、「西宮北口駅」「西ノ宮駅」からそれぞれバスが出ています。

  • 西宮北口駅南口より 阪急バス甲東園行き乗車、広田神社前停下車 (阪急バス時刻表
  • 西宮駅北口より 阪神バス山手東廻り乗車、広田神社前停下車 (阪神バス時刻表
  • 西ノ宮駅北西より 阪急バス乗車、広田神社前停下車

 

車の場合、国道171号線室川町交差点(市役所前線と171号線との交差点)を北上、正面の鳥居のすぐ左側の道をさらに北上すると左手に大鳥居があり、そのすぐ北側数メートルのところに参拝者専用の駐車場(無料)があります。

 

 

ご利益

 

天照大御神は神功皇后に進むべき道を示したこと、皇軍を導いたことから先導・導きの神様として先導開拓、困難打破、開運隆盛、新規事業などのご利益があるとされています。

また、霊宝「剣珠」の守護を得て連戦連勝を重ねて国を守ったことから、勝負運や仕事運、合格、立身出世のご利益があるとされています。

 

様々なご利益があるとされる廣田神社ですが、主に勝運の神様として親しまれており、毎年プロ野球開幕前に“阪神タイガース”が必勝祈願に訪れています。

阪神タイガースの必勝祈願は球団が結成された1936年から続く恒例行事となっており、監督を筆頭に選手や球団関係者、ファンが揃って足を運ぶ阪神タイガースゆかりの神社です。

 

御祈祷

 

廣田神社では、毎日9:30~15:00まで本殿にてご祈祷を受け付けています。

受付時間は都合により変動する場合があります。ホームページで各日別に受付時間を確認できるので、事前に受付時間を確認しておくといいと思います。

 

祈祷種としては以下のものがあります。

  • 七五三
  • 初宮祈祷
  • 家内安全祈願
  • 安産祈願
  • 合格
  • 必勝祈願
  • 厄除け祈願
  • 成人奉告祭
  • 病気平癒
  • 健康長寿
  • 交通安全
  • 心願成就
  • 神恩感謝
  • 神前結婚式
  • 会社祈祷
  • 団体祈祷
  • 工事安全祈祷祭

 

予約は不要で、当日お願いすればその日にご祈祷していただくことができます。

天気のいい週末は混雑して待ち時間が発生する場合もあるので、時間には余裕をもって行くようにしましょう。

 

また、廣田神社では神職が出張してくれる「出張祈祷祭」も行われています。

出張祈祷は主に以下のものになります。

  • 取毀祭
  • 地鎮祭
  • 上棟祭
  • 竣工祭
  • 井戸・かまど祓祭
  • 霊祭(式年祭)

 

出張祈祷の場合は事前予約が必要となります。

 

西宮の地名の由来となった廣田神社

 

201年に建てられた廣田神社は兵庫県最古の神社として有名ですが、実はこの廣田神社は「西宮」の地名の由来となった特別な神社なんです。

廣田神社には天照大御神荒御魂(あまてらすおおみかみあらみたま)が祭られています。

天照大御神は神話で有名なのでご存知の方も多いと思いますが、「荒御魂」は神の荒々しい側面・荒ぶる魂のことをいい、その荒々しさから新しい事象や物体を生み出すエネルギーを内包している魂とされています。

神の荒々しい側面・荒ぶる魂を表す「荒御魂」に対し、神の優しく平和的な側面であり、仁愛、謙遜等を表しているのが「和魂」で、神は「荒御魂」と「和魂」の二面性を持つといわれています。

 

廣田神社に天照大御神荒御魂が祭られた経緯は日本書紀に記されています。

日本書紀に記される「三韓征伐」から神功皇后が帰国する際、船が海中をまわり先へ進めなくなったため皇后が務古の港へ戻って占ったところ、天照大神が次のように教えたとされています。

「我の荒魂を皇居の近くに置くな。広田国へ置き、山背根子の娘である葉山媛に祀らせよ。」

皇后がお告げを受け、神の教えに従ったところ、船は動き出し皇后は海を渡ることができました。

また、このとき他の神々からもお告げを受け、それぞれお告げで望まれた場所におまつりしたのが廣田神社と生田神社、長田神社、住吉大社の起こりとされています。

 

以来、廣田神社は霊験あらたかな神として朝廷の崇敬を受け、平安時代以降は京の都から西方にある特別な神社となりました。そして中世の貴族達が「西宮」と別称し、廣田神社への参拝を「西宮参拝」、「西宮下向」と称したことから「西宮」と称され、これが現在の地名となったといわれています。

 

廣田神社の参道~境内の様子

 

廣田神社は徒歩で行こうとすると最寄り駅は甲陽園駅になるのですが、甲陽園駅から徒歩20分ほどかかるため、電車とバスを利用するか、車でアクセスする方が多いと思います。

ただ、本殿とは少し離れているのですが廣田神社一の鳥居から廣田神社二の鳥居まで参道が続いているため、天気のいい日には一の鳥居から徒歩でのアクセスもおすすめです。

 

私の個人的なおすすめコースは廣田神社一の鳥居をくぐり、少し歩いたところのサニーサイド大社店に寄って廣田神社へ向かうコースです。

サニーサイドは大阪・兵庫で展開しているパン屋さんで、西宮市でとても人気のパン屋さんです。サニーサイドについては別記事で紹介しています。

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サニーサイドの外観

 

廣田参道

 

国道171号線室川町交差点(市役所前線と171号線との交差点)を北上していくと、一の鳥居があります。

 

廣田神社

 

道路の中央にあるのですが、綺麗に整備されていて、ここから長い参道が続いています。

廣田神社二の鳥居まで大体500m程度です。

 

 

廣田神社

 

兵庫県の景観ビューポイント150選にも選出されています。

石畳を挟んで、松と石籠が並ぶ約500mの参道は、それまで荒廃していたものを平成26年(2014)に整備したものです。

西宮市は、文教都市宣言50周年を機に道路名称を公募し、「広田神社筋」と命名しています。

 

廣田神社

 

こんな感じの道をひたすらまっすぐ進んでいきます。

両側が道路なのですが、そこまで車の通りは多くなく、晴れた日はとても気持ちの良く歩くことができます。

 

廣田神社

 

一の鳥居から500mほど進むと二の鳥居が左手に見えてきます。

一の鳥居も立派でしたが、二の鳥居は更に立派で圧倒されます。

 

廣田神社

 

鳥居をくぐって少し行くと左手にパネルタッチがあり、廣田神社の概要やご祈祷、参拝方法、祭事情報、御由緒など様々な情報を見ることができます。

 

廣田神社

 

廣田神社境内

 

廣田神社境内は総面積53,000㎡ととても広く、厳かな雰囲気の境内です。

 

廣田神社境内マップ

引用元:廣田神社 | 境内案内(マップと解説) (hirotahonsya.or.jp)

 

二の鳥居をくぐり、注連柱を抜け手水舎のところで右手に進むと真っすぐいった先が本殿です。

社殿は西宮空襲で焼失しましたが、昭和31年(1956年)から38年かけて伊勢神宮の古材で改築整備されました。

 

日曜日の昼間にも関わらず、人がほとんどいなかったからかとても厳かな雰囲気です。

 

廣田神社

 

本殿の右側には第一脇殿の「住吉大神」と第二脇殿の「八幡大神」の相殿が、本殿の左側には第三脇殿の「諏訪健御名方大神」と第四脇殿の「高皇産霊大神」の相殿が鎮座しています。

 

今年は卯年なのでうさぎの絵柄の大きな絵馬が飾られていました。

 

廣田神社

 

その他、廣田神社境内には

  • 伊和志豆神社
  • 稲荷神社
  • 地神社
  • 春日神社
  • 子安神社
  • 八坂神社
  • 松尾神社
  • 齋殿神社

と様々な神社が鎮座しています。

 

一つの神社の中にいくつもの神社が鎮座されているのは結構珍しいですよね。

 

年間行事(月別)

 

廣田神社では、毎月様々な行事が行われています。

ここでは月別に大きな行事を紹介します。

 

【1月】

1日 歳旦祭【中祭】/ 拝賀式 / 開運祭

2日 初日供祭/ 開運大的御弓始神事

3日 元始祭【中祭】 / 新春奉納吟詠よさこい鳴子初踊り奉納演舞

9〜11日 廣田神社境外摂社 南宮御狩祭

18〜19日 厄除祭

【2月】

節分日 節分御火焚祭

11日 紀元祭【中祭】

17日 祈年祭【大祭】

2月下旬~3月中旬頃 阪神タイガース隆盛必勝祈願祭

【3月】

16日 御例祭【大祭】

【4月】

第1日曜日 つつじ祭

16日 春祭

【5月】

4日 植樹祭

最終日曜日 めぐみ廣田の大田植え(御田植神事)

【6月】

30日 境外末社 塞神社例祭 / 夏越大祓式

【7月】

16日 夏祭(深湯神事)

最終土日曜 広田の宮こどもまつり(人形報恩感謝祭)

【9月】

22日 境外摂社 南宮例祭 / 南宮末社 兒宮例祭

9月中旬〜下旬の日曜日 抜穂祭

【10月】

16日 秋祭

【11月】

3日 明治祭【中祭】

23日 新嘗祭【大祭】

11月中 七五三詣

【12月】

24日 頃大注連縄張替式

31日 年越大祓式 引き続き 除夜祭 / 大晦日御火焚祭(福火)

 

すべての年間行事はホームページから確認できます。

 

廣田神社まとめ

 

ここまで廣田神社の基本情報・アクセス・ご利益・ご祈祷・歴史・廣田参道・年間行事について紹介してきました。

ポイントを整理してみます。

  • 廣田神社は西宮の地名となった特別な神社
  • ご利益は勝負運、仕事運、合格、立身出世、先導開拓、困難打破、開運隆盛、新規事業など
  • 阪神タイガースの必勝祈願が毎年行われている、阪神タイガースゆかりの神社
  • 一の鳥居から二の鳥居まで続く廣田参道はひょうごの景観ビューポイント150選に選出されている
  • 廣田神社境内には様々な神社が鎮座している

 

西宮の神社といえば「西宮神社」が有名ですが、実は廣田神社は西宮市の地名の由来となった特別な神社です。

兵庫県最古の神社でありながら途中で再建され新しくなった参道や鳥居、社殿はとても美しく、境内に一歩足を踏み入れると心が洗われるような気分になります。

ぜひゆっくりと参拝し、1800年の歴史を感じてみてください。

廣田神社
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