先日、西宮市の議員さんのチラシがポストに投函されていました。
そのチラシによると、なんと西宮市は令和4年度決算で単年度赤字42億円!
恥ずかしながらこれまで西宮市の財政状況には無知だったのですが、これを機に赤字の理由や今後予定されている対策、個人でできることを調べてみました。
西宮市の直近5年の決算状況
西宮市の直近5年の決算状況は以下になります。
年度 | 実質単年度収支 |
平成30年 | △5億円 |
令和1年 | △50億円 |
令和2年 | 44億円 |
令和3年 | 29億円 |
令和4年 | △42億円 |
令和2年では総合病院用地の買収費用返還により55億円の臨時収入があったため黒字になっています。
また、令和3年では前年度比で国からの交付税等が56億円増加したため黒字になっています。
財政難の原因
西宮市の財政難の原因の主な理由としては「人件費が高い」ということが指摘されています。
西宮市の財政状況ってどうなの?① – 西宮市議会議員 坂本龍佑では以下のように言及されています。
市民一人当たりの人件費が、類似都市の平均の62,943円に対し、西宮市が77,428円となっております。
また、ふるさと納税による税収減もかなり影響が大きく、2021年度のデータですが、東京23区と指定市を除いた自治体で赤字額が最も多かったのは兵庫県西宮市で25億8千万円となっています。
ふるさと納税赤字、自治体の25% 1億円超の町も、穴埋めは交付税:朝日新聞デジタル (asahi.com)
収支改善のための取り組み
収支改善のための今後の取り組みとしては、以下のものが挙げられています。
- 議員報酬の削減
- 健康ポイント事業の見直し
- 米寿のお祝い事業の廃止
- 後期高齢者の人間ドック受診費用助成見直し
- ごみ電話受付時間見直し
- 本庁舎南側玄関の案内所の廃止
- 市立幼稚園と市立保育所の統合
兵庫:西宮市 住民サービス見直し:地域ニュース : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)
個人でできる取り組み
西宮市の財政難の状況を知り、子供を持つまではあまり自分が住んでいる市の財政には興味がなかったのですが、子供を持った身としては自分がふるさと納税をすることで市の財政が悪化し、子供の教育などに影響があっては元も子もないと夫婦で話し合いました。
そのため、我が家ではこれまでふるさと納税で果物やお菓子など様々な返礼品を楽しんできましたが、今後は
- ふるさと納税はしない
- ふるさと納税をするなら西宮市にする
ということに決めました。
市の財政について個人でできることはほとんどありませんが、まずは居住自治体にしっかり納税できるように意識をもちたいと思います。