阪神間ってどんなエリア?移住前に知っておきたい7つの特徴

 

関西の居住地エリアの話題の際、必ずといっていいほど聞こえてくるのが阪神間エリア

阪神間は神戸三宮や大阪梅田など都心部にアクセスがしやすく、自然も多く、治安もいいため、近年関西版住みたい街ランキングの上位ほとんどを阪神間の駅が占めているほど人気のエリアとなっています。

関西圏への移住の際、阪神間エリアを候補地にしている人も多いのではないでしょうか。

 

では、阪神間とは実際どのようなエリアなのか、この記事では

  • 阪神間に含まれる地域
  • 阪神間への移住前に知っておきたい7つのポイント

を詳しく紹介していきたいと思います。

 

“阪神間”に含まれる地域

 

関西の地域区分を表す言葉としてよく聞く「阪神間」ですが、「阪神間」とは実際どのエリアを指しているのでしょうか。

 

兵庫県のホームページでは、

  • 阪神南県民センター(尼崎市、西宮市、芦屋市)
  • 阪神北県民局(伊丹市、宝塚市、川西市、三田市、猪名川町)

とされ、両区域を合わせた7市1町が「阪神間」と定義されています。

 

一方、居住エリアとして使われる「阪神間」は以下のエリアを「阪神間」と表していることが多いです。

【狭義の阪神間】西宮市、芦屋市、神戸市東灘区、神戸市灘区

【広義の阪神間】西宮市、芦屋市、尼崎市、伊丹市、神戸市東灘区、神戸市灘区

ただし、これも正確に定義されているわけではなく、広義の阪神間の範囲に神戸市全体も含めて「阪神間」と言ったり、または広義の阪神間から伊丹市を除き代わりに神戸市を含めて西宮市、芦屋市、尼崎市、神戸市の4市を「阪神間」と表す場合もあります。

また、「阪神間」をどれだけ広い範囲で考えても、大阪市が含まれることはないのも「阪神間」の特徴の1つです。

そのため、居住エリアとしての「阪神間」は大体神戸と大阪の間(大阪は含まない)とイメージしておくといいかなと思います。

 

阪神間の7つの特徴

 

ここからは、阪神間に移住する前に知っておきたい阪神間の7つの特徴についてそれぞれ詳しく紹介していきます。

 

阪急・JR・阪神の3路線が並行して走っている

阪神間路線図

参照:兵庫県の鉄道路線図をつくる (nextaxio.com)

 

阪神間は北から阪急・JR・阪神の3路線が並行して走っていて、主に北側が「山側」と言われて高級住宅街となっています。

3路線走っているので比較的便利なエリアですが、3路線を縦につなぐ線がほとんどないため、居住するエリアによっては1路線しか使えずいったん三宮まで出るか、自転車や車を利用する必要があります。

あおい
阪急神戸本線の「西宮北口駅」は阪急今津線と接続していて阪神本線の「今津駅」までアクセスが可能です。
また、JR神戸線の「住吉駅」は神戸新交通六甲ライナーと接続していて阪神本線の「魚崎駅」までアクセスが可能です。
ただ、阪急-JR-阪神を1本で繋ぐ路線はありません

 

各駅停車のみではない

 

東京在住歴が長いと、”基本的に電車は路線さえあっていれば目的地に着ける”という感覚になってしまうのですが、阪神間では普通だけでなく特急や快速があるため、普通しか止まらない駅に用事があるときは注意が必要です。

あおい
関西に引っ越してきた最初の頃は特急や快速を考慮する習慣がなく、きた電車に乗ったら目的地に止まらず通過してしまったことが何度かあります。

 

以下は、阪急・JR・阪神それぞれの路線図になります。

 

【阪急神戸線路線図】

阪急神戸線路線図

参照:神戸線 | 路線・駅 | 阪急電鉄 (hankyu.co.jp)

阪神間で阪急神戸線の特急が止まる駅は神戸三宮駅、岡本駅、夙川駅、西宮北口駅の4駅のみです。

塚口駅は特急は止まらないですが、通勤特急・準特急は止まります。

 

【JR路線図】

JR神戸線路線図

参照:JR西日本路線図:停車駅案内:JR京都線・JR神戸線・JR宝塚線・学研都市線 (jr-odekake.net)

阪神間でJRの新快速が止まる駅は三ノ宮駅、芦屋駅、尼崎駅の3駅のみです。

 

【阪神電車路線図】阪神本線路線図

参照:路線図|阪神電車 (hanshin.co.jp)

阪神間で阪神電車の特急が止まる駅は神戸三宮駅、御影駅、魚崎駅、芦屋駅、尼崎駅の4駅のみです。

西宮駅は直通特急・阪神特急は止まりますが、区間特急は止まりません。

また、甲子園駅も一応特急停車駅ですが、直通特急については一部の列車は通過します。

阪神電車はその他急行もいくつか種類がありますが、すべての普通・特急・急行が止まるのは阪神間では尼崎駅のみとなります。

 

阪急沿線が一番人気

 

阪神間では北側が「山側」と言われて高級住宅街となっているため、地元の人には阪急沿線が居住地として一番人気があります。

そのため、阪神間への移住の際、阪急沿線でまずは物件を探す人も多いと思いますが、高級住宅街で人気エリアということはそれだけ地価も高くなります。

海側に南下するほど地価が下がる傾向にあるので、居住費を抑えたい場合はJRや阪神沿線がおすすめです。

 

”阪神間は海側に行くほど治安が悪くなる”という話もよく聞きますが、阪神間でも特に住みたい街として人気のある西宮市、芦屋市、東灘区、灘区あたりであればそこまで治安は心配する必要はありません。

むしろ阪急より山側は山が近いため高低差が激しく、徒歩や自転車利用の場合はかなりの脚力が必要になります。

最近は高低差の少ないフラットなエリアが好まれる傾向にあるので、少し前に人気の高かった「苦楽園」や「甲陽園」などの高級住宅街よりは少し南下した阪急~阪神間の方が人気が高くなっています。

 

山と海に挟まれていて自然豊か

 

阪神間は北は六甲山、南は大阪湾に挟まれていて、住む場所によってはハイキングコースや海辺に気軽にアクセスできるのでとても自然豊かなエリアです。

また、北から南に向かって住宅地を流れる武庫川、夙川、芦屋川、住吉川など大きな川がいくつかあり、中でも夙川、芦屋川沿いは春には桜が咲き誇りお花見を楽しむことができます。

 

苦楽園

 

特に夙川の両岸の夙川河川敷緑地は全国桜の名所100選にも選ばれていて、苦楽園~夙川~香櫨園にかけてのエリアは毎年たくさんの人が桜を見に訪れています。

 

エリア全体が南向きの緩斜面

 

阪神間は北は六甲山、南は大阪湾に挟まれているため、エリア全体が南向きの緩斜面になっています。

そのため、少し山側にいくと日当たりのいい住宅地が多く、山に近づくにつれ自宅のリビングやベランダから街を見渡せて絶景を楽しむこともできます。

ただし、山側は高低差が激しく、徒歩や自転車利用の場合はかなりの脚力が必要になります。

 

西宮市以東であれば阪急神戸線沿線でも比較的山が遠くフラットな道も多いですが、芦屋市や神戸市の場合エリアによっては阪急神戸線より北はほぼ山の麓になっている場合もあります。

あおい
特に神戸市東灘区の阪急「岡本駅」は阪急の特急停車駅で阪神間でも特に人気の高い駅ですが、電車を降りるともう目の前に山が迫ってきている感じです。

そのようなエリアは土砂災害警戒区域になっている場合もあるので、阪急より山側に居住を考える場合はハザードマップも確認しておくと安心です。

 

パン屋・スイーツ店の激戦区

 

阪神間はパン屋・スイーツ店の激戦区でもあり、ハイレベルなパン屋・スイーツ店が集まっています。

人気店では休日は行列になることが多く、平日でもお昼過ぎには売り切れ商品が出てきたりと品薄になってくるお店もあるほどです。

また、芦屋エリアは特にスイーツ店のレベルが高く、平日でも開店待ち必須で午前中には品物が売り切れてしまうなんてことも。

阪神間には食べログ百名店の選出歴を持つ店舗も数多くあります。

あおい
本当にハイレベルなお店が多く、関西に引っ越してきてからパンやケーキの消費量が10倍くらいになりました。それでも全店舗制覇には何年もかかりそう・・・!

 

治安がいい

 

こちらに引っ越してきて感じたのが、”ホームレスがほとんどいない”ということです。

東京都心部の特に駅中では少し歩けばホームレス、という感覚だったのですが、阪神間ではほぼホームレスに遭遇しません。

地下鉄がないからでしょうか・・?

完全にゼロではないですが、本当に極稀で、川に架かる橋の下で1~2回見かけたことがあるかなくらいの感じです。

また、阪神間は文教地区に指定されているエリアも多く、パチンコ店やキャバクラ、スナックなどもかなり少ないと感じています。

阪神間、特に山側に近づくにつれてのエリアは関西圏の中でも治安がよく住みたい街として人気のエリアですが、ホームレスやパチンコ店、キャバクラやスナックなどが少ないということからも治安の良さが実感できます。

 

まとめ:阪神間ってどんなエリア?

 

この記事では、阪神間がどんなエリアか、阪神間への移住前に知っておきたい7つの特徴を紹介してきました。

  1. 阪急・JR・阪神の3路線が並行して走っている
  2. 各駅停車のみではない
  3. 阪急沿線が一番人気
  4. 山と海に挟まれていて自然豊か
  5. エリア全体が南向きの緩斜面
  6. パン屋・スイーツ店の激戦区
  7. 治安がいい

 

阪神間エリアは関西圏の中でも住みたい街として人気が高いエリアです。

関西圏への移住の際はぜひ阪神間も候補にいれてみてください。

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